母親にピロリが居て、
しかも
いつの間にか除菌されてて驚いたキミエです。
ピロリ菌の悪さと感染源
前回の記事で、
よく聞くピロリ菌が胃に居る事で何が悪いのか?
どこから菌がやってくるのか?
どうして胃に住み着くのか?
についてシェアしました。
今回は、実際にピロリ菌を検査で見つける時、
見つかった時の注意点についてシェアします。
ピロリ菌の見つけ方
いくつか検査があって、
有名なのは胃カメラによる検査です。
他には、呼気検査、血液検査、便検査、
尿検査、唾液検査があります。
各検査方法とピロリ菌の検出感度を表にするとこんな感じです。
感度が低い検査より、感度の高い検査のほうが信頼性が上がります。
各検査について詳しく見ていきましょう。
胃カメラによる検査について
ピロリ菌は胃に住んでいるので
胃に直接カメラを入れて胃の状態を診て、
実際に菌が居そうな部分を採取し、培養して菌の有無を確認できます。
先ほどの表の通り、胃カメラでの検査方法は
👇のようにいくつかあるようです。
ここで注目したいのが、
「胃カメラでの検査なら
ピロリが居るか居ないか一番はっきり分かるだろう!」
と思ったら、
ピロリ菌の検出感度は100%ではないようです。
一番感度が高いのは、意外にも便検査の様子。(なので枠外に👑)
でも、胃カメラで判明した、
という方も多いので大多数は拾えてる、という事ですね。
胃カメラ検査の注意点
胃カメラで大多数は
ピロリ菌を検出することができるようですが、
本当は胃にピロリが居るけど陰性になってしまっている事って
私の聞く所によると「割とある」ようなのです。。。
結論から言うと
医師や手技者によって胃の採取する場所や
やり方が違う場合があるようで
それによっては結果が変わってくるとのこと。
経験の多い上手な医師は、
ただ胃粘膜を採るだけでなく
胃の中に薬液を散布し、ピロリによって薬液の色が変化した場所を採取します。
ピロリが居るとpH変化で薬液の色が変わるのです。
この手順をしない場合もあるようで、
そうなると採取場所で陽性・陰性が大きく変わる訳です。
内視鏡に特化しているクリニックだったり、
経験豊富で上手な先生、
いかにピロリが胃腸や身体の栄養状態に影響するかを
分かってる先生にやってもらうのが良いかもですね。
(栄養療法されてる胃腸科の先生とか)
呼気検査
呼気検査は、検査薬を服用して、服用前後の息に含まれるガス量を調べます。
便検査の次にかなり感度がよく、
息を吐くだけなので
胃カメラみたいに痛かったり辛かったがなくて
身体の負担がないのが良いですね!
ピロリ菌に感染していると
薬に反応して炭酸ガスが増えるようです。
呼気中の炭酸ガスの増加を見てピロリ菌の存在が分かります。
ピロリ菌の検査と除菌治療 大塚製薬より
呼気検査は、診断と、除菌治療をした後の除菌判定検査にもよく使われるようです。
除菌がちゃんとできたかを
負担なく判断できるのはとてもありがたいですね。
また胃カメラ飲むとか嫌ですしね笑
血液検査
呼気検査のように比較的簡単にできるのが
血液中のピロリ菌抗体をみる血液検査です。
栄養療法の項目が多い血液検査では
ほぼ必ず入っているかと思います。
(しかしクリニックによるので確認を)
人間ドックや
健康診断の追加オプションにもあるようです。
血液中にはピロリ菌は存在しませんが、
人はピロリ菌に感染すると
菌に対する抗体をつくります。
この抗体は感染によって作られる量が増えていくようで血液中に存在しています。
そのため血液検査で抗体の量を測るとピロリが居るかどうか分かる、という理屈です。
血液検査でピロリ菌の抗体を見る場合、感度が低い事に注意が必要です。
便や呼気検査よりも下という位置づけのようです。
血液検査で気を付けたい点
更に気を付けたいのが、
「偽陽性」についてです。
(偽陽性:陽性でないのに陽性と出る事)
例えば、血液検査で陽性(+)と出たけど
胃カメラ検査したら陰性(ー)だった、という場合にチェックしたいのが抗体濃度。
+/ー の他に
必ず抗体濃度が記載されていると思いますが
抗体濃度が10を超えると陽性という判定になります。
抗体濃度が30くらいと明らかに高ければ
陽性な確率が非常に高いのですが、
抗体濃度が10をちょっと越えるくらいであれば
偽陽性の可能性もあるようです。
気になる場合は
血液検査を定期的にやってみて
それでも抗体濃度が陽性の範囲なら
呼気や便検査でしっかり確認する、などしてみると良いかもしれません。
もう一つ、
ピロリ菌の血液検査で特記しておきたい事があります。
血液検査で陰性(ー)だった人が
栄養状態が良くなってくると
陽性(+)に転じることがある、という点です。
抗体はタンパク質で作られています。
そのためタンパク質等の栄養不足だと
胃にピロリが居ても抗体がしっかり作れず、陰性となってしまうのです。
本来作るべき抗体も作れなくなる
タンパク質・栄養不足って恐ろしいですね! ヒィ
尿検査と唾液検査
尿検査も血液検査と同じく
尿中にピロリが居るわけでなく、尿の中のピロリ菌抗体を測定します。
簡単なのですが、血液検査と同様に感度が低いので注意が必要です。
唾液でも同じように抗体測定ができるようです。
唾液検査も感度は低いようですが、
一番、簡便のような気がしますね。
うちのBBA…いや、母親は 唾液 で検査したそうで
感染かどうかの判定、除菌後の判定、どちらも唾液だったようです。
便検査
便検査は最も感度が高いようです。
(枠外に👑)
ピロリ菌の検査は、精度の高い便検査か呼気検査で調べるのが世界の常識らしいのですが、
日本で聞くのは胃カメラが多い気がします。
日本人の胃に住みつくピロリ菌はタチが悪い!
と言われていますので
感度の高い検査が主流になってほしいものです。。。
なかなか便を採取するのって億劫ですが
こうやって検査を比較して知った上で、
これで判断の確率が上がる!と
思えば、ハードルがぐぐっと下がりそうな気がします。
検査の注意点を知って見落としを防ごう!
ピロリ菌の検査は感度が重要です。
タンパク質の消化をする大事な胃酸ですから、しっかりもれなくチェックしたいですね。
(まぁ、その前に
ピロリを疑ってみて実際に検査に向かう事もカナリ重要ですが)
各検査の特性を知って、
心あたりがある方は
ご自分の検査結果を一度見直してみてはいかがでしょうか。
次回は、ピロリ菌が居た場合の対策についてです。
忘れた頃に通知がくる笑
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