食事を変えると便も変わります、
キミエ(分子栄養学カウンセラー)です。
糖質制限して便がユルくなった、下痢になった
いろんな理由から糖質制限に、挑戦した、している方も多いですよね。
糖質制限って、簡単に言えばお米や炭水化物や砂糖などの糖分を減らして、その分お肉やおかず、野菜を多く食べる食事法です。
で、糖質制限始めたら、それまで普通のうんちさんだったのに、なんだかお腹が緩くなった、便が柔らかく軟便になった、さらには下痢になっちゃった。。。なんて声がたまにあります。
そんな糖質制限で、便が柔らかくなる、下痢になる理由をシェアしたいと思います。
原因は炭水化物を減らしたこと
食事を糖質制限食に変えたからって、便にまで影響があるなんて、普通だったらあまり考え及びませんよね。
でも、それだけ食事内容を変えることって、便の状態にとても影響するんです。
炭水化物には食物繊維が多い
炭水化物ってどんな構成でできているかご存知でしょうか。
糖質 + 食物繊維 = 炭水化物 です。
なので、糖質制限して炭水化物を減らすと、食事からもれなく食物繊維も減ることになるのです。
食物繊維は、主に水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があって、今回の件では不溶性食物繊維が関わっています。
炭水化物に多く含まれる不溶性食物繊維は、胃や腸で水分を吸収して大きくふくらみ、便のカサを増やして便の形を保つという役割があります。
そのため、炭水化物を減らす=糖質制限をすると、食事から入ってくる食物繊維の量がガクンとへり、便の形を保ちにくくなります。
よって、便が柔らかくなったり形を保てず下痢になったりする場合があります。
不溶性食物繊維による整腸効果が減る
不溶性食物繊維は腸内細菌によって大腸内で発酵・分解されると、ビフィズス菌などが増えて腸内環境がよくなるため、整腸効果があります。(水溶性食物繊維より発酵性は低いですが)
なので、食物繊維を含む炭水化物を減らすと、腸が菌たちの恩恵を受けにくくなり腸内環境が低下しやすくなるのです。ゆえに、便の状態が悪くなってしまいます。
また、食物繊維は不要な油や胆汁による解毒物を絡め取って便として出してくれる作用もあるので、それも減ってしまいます。
糖質制限時は食物繊維不足にご注意!
糖質制限は肥満やインスリン抵抗性の改善、炎症対策として上手に使えば良い手法だと思いますが、なかなか弊害が多いのも事実です。
しかも本人は良いと思って糖質制限しているので、便の状態変化やその他弊害が起こっても、糖質制限と関連付けて考えられなかったり、わからないまま続けてしまったりしまいがちです。
なんでもそうですが、ある一面だけ見ていると、他の面を見逃してしまいます。
炭水化物は、糖質と食物繊維でニコイチです。便の形成と関係していることも知っておき、上手に糖質と付き合ってくださいね。
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