あなたは事前準備をしっかりする派?しない派?
私はしたりしなかったり、
時と場合を考える派のキミエです。
ピロリについて、検査について
前々回から、栄養療法をやっている方や
慢性不調の方は絶対知っておきたい
ピロリ菌について記事を書いてきました。
最初の記事はこちら⇩
ピロリ菌の検査種類について⇩
慢性の不調や胃腸の調子が良くない方は、
ぜひ一度ピロリ菌感染を疑ってほしいです。
ピロリは、栄養や食事に気を付けていても
いないいない…ばぁ!って
感じで見つかる可能性が高いのでね・・・・
今回は、実際にピロリ除菌をする際の
事前準備や
事前準備をした方がよいタイプ
除菌を助けるものについてシェアします。
ピロリ菌の除菌方法とは?
ピロリを除菌する場合、基本的には
抗生物質2種と胃
酸の分泌を抑制するお薬を飲むことになります。
これらを1週間ほど飲めば、8割の方は除菌成功となるようです。
うちのBBA・・いや母親もこれで成功していました。
もし、一回目の除菌で除菌できなければ
二次除菌といって
抗生物質の種類を変え、再び除菌治療に進みます。
二次除菌で、ほとんどの方が成功するようです。
事前準備をした方がよいタイプとは?
だいたいの方は、
なんの事前準備もなくても大丈夫だとは思います。
ですが、栄養療法を実践されていたり
慢性不調や胃腸の不具合が長い方は
事前準備をした方が無難です。
特に以下のような方は注意
・食事が中々食べられない、食欲もわかない
・サプリ飲むと胃痛がでたりする
・空腹が長いと胃痛が出やすい
・亜鉛サプリで気持ち悪くなる
・鼻や喉の慢性不調がある
・下痢しやすい
・逆流性食道炎がある
このような方は
胃やその他の「粘膜が弱々…」な状態なので
しっかり事前準備をして除菌に挑まないと
ピロリ除菌自体で不調が強くなったり
除菌に失敗する可能性があるようです。
また、逆流性食道炎(GERD)の方は
原因がピロリかもしれないのに
除菌による負担によって
GERDが悪化する場合もあるので
事前準備をしっかりしたほうが良いと考えられます。
除菌後はピロリが居なくなり、胃酸が中和されず
結果的に胃酸が増える(=正常に戻る)のですから
おそらく、
その胃酸量に耐えれる胃粘膜でないと
悪化したようになってしまうのでしょうね。
できれば
1回で除菌期間も短く済ませたいですよね!
失敗すると、身体的にも精神的にもダメージも大きくなってしまいます。
サクッと除菌を成功させる為にも、
事前準備は大事です。
なかには3回失敗して、
4回目は大学病院で除菌して、やっと成功!という難儀な例も見かけました。
抗生物質は除菌剤でもあり炎症因子でもある
しっかり除菌をしてくれる有難い抗生物質は、
炎症因子でもあります。
特にピロリ菌感染のような
慢性感染では組織損傷の一因となりますので
事前ケアされた方がダメージは少ないです。
”抗生物質による炎症の増強は、
急性感染の除去には有益であるが、
慢性感染においては組織損傷の一因となる。”
Antibiotic-induced inflammation
だから通常、急性の抗生物質使用時には
粘膜保護の胃薬も一緒に処方されるんですね。
ピロリ感染は恐ろしい慢性炎症の一つ
ピロリ感染は慢性炎症でもありますので、
種々の自己免疫疾患や
甲状腺の病気(バセドウ病)などとも関連があることが分かっているようです。
国指定の難病、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)では
特にピロリ菌感染との関連が知られていて
ITPに対してのピロリ菌除菌が保険適用になっています。
詳細はこちら⇩
このように、ただのピロリが
難病や自己免疫疾患に繋がることもあるので
やはり見逃せません。
ピロリの検査は、
感染との関連が疑われる病気に該当していたり
内視鏡で慢性胃炎や潰瘍と診断がつけば
通常の病院でも検査されますが、
このような疑わしい病態がなければ、調べることもありません。
ですが、栄養療法や統合療法では
自費でGI-MAPという「便検査」でも精度良くピロリの有無を調べることができますので
普通の病院では
なんともないって言われるけど、もう体調が悪くてどうしたらいいか・・・
という方はぜひ検討してみてください。
(筆者は最近、GIーMAPの検査キットを購入しまして。
この検査は胃のピロリだけでなく、腸の状態や寄生虫、SIBOや消化など色々分かるので
久しぶりの詳細な便検査で、どんな結果が出るかドキドキ楽しみです)
事前準備のアイテムとは
ここまで長くなりましたが、
やっと事前準備の内容に入ります。
事前準備としてオススメなことは
やはり胃粘膜のケアをしておくこと!です。
粘膜の材料をしっかり入れて少しでも
弱々…を
強強!粘膜にしておきたいですね。
そのために使えるアイテムは
・グルタミン
・ボーンブロス
・タンパク質を毎食とる
・吸収のよいアミノ酸やペプチドを摂る
・カルノシン亜鉛
・ビタミンD
・ビタミンA
です。
それぞれ説明していきます。
粘膜の材料たち
グルタミンはタンパク質を
一番小さい単位まで分解したアミノ酸の一種で
筋肉にも多いですが直接粘膜の材料になります。
そもそも、粘膜の材料を入れなければ
粘膜が作られませんのでね。
他にもグルタミンと一緒に粘膜の材料になるのが
亜鉛・ビタミンD・ビタミンAです。
この4点は私の働く栄養クリニックでは
「粘膜セット」と呼ばれているくらい
粘膜弱々な方でこれが足りてる人はいない印象です。
亜鉛が飲めない方でも飲める、
胃ケアもできるカルノシン亜鉛
ロイテリも入っていてこれを使うと私はかなり胃の調子が良い感じがします。
Life Extension, Gastro-Ease(ガストロイーズ)、植物性カプセル60粒
サプリが飲めない方も少量1滴(500IU)づつ飲めるビタミンD
Thorne Research, ビタミンD, 1 fl oz (30 ml)
ミセル化されていて吸収しやすいビタミンA
Seeking Health, ビタミンAリキッド、1滴あたり1,500mcg RAE、30ml(1液量オンス)
良く購入するグルタミン はコレ。
あとは、
栄養療法のクリニックで販売されている
医療レベルのものを使ってももちろん良いです。
以前、KYB(ケンビ)というメーカーのグルタミンパウダーを試した時は、
飲んでスーッと身体になじむというか
胃でダブつかなくて非常に気に入りました。
原料にも非常にこだわってあるとのことで、流石だ…と感じましたね。
ただ、クエン酸も入っていたので
とてもとて粘膜が弱い方は
もしかしたら酸で胃痛がでるかもしれません。
他には、メタジェニックス社の
グルタジェニックスも良いですね。
こちらは甘草とアロエベラ成分も入ってより優しい。
甘草は胃の虚弱にも効果的です。
ボーンブロススープは
グルタミンが沢山溶けている
骨つき肉を煮込んだスープです。
ボーンブロススープは
それ自体が美味しいスープなので、
沢山作って肉団子も入れたり
オートミールやお米をいれて雑炊にして食べるのもいいですね。
サプリが飲めない、グルタミンを飲むのも苦手という方は
このような食事からグルタミンを摂る必要があります。
また、
3食毎回、タンパク質を意識した食事をするのは「必須」だと思います。
がっつりお肉、でなくとも
ミンチ肉や魚だと柔らかくて食べやすく、消化も比較的しやすいですし、
茶碗蒸しだと卵や魚のお出汁でもタンパク質が取れますね。
プロテインを3~5gほど食事に追加するのも良いかと思います。
粘膜弱々な人が頑張って沢山のタンパク質はなかなか難しいですが、
それでも毎食の意識は必須です。
あとは、吸収のよいアミノ酸やペプチドを摂るについてです。
グルタミンの粉サプリを10~15gほど飲んだり
ボーンブロススープに少しだけ追加したり
して飲むのもいいですね。
ペプチドはこのようなものが手に入りやすいです。
粉を水に溶かしてスープにして飲むタイプでとても飲みやすいです。
天然素材の 無添加 だし スープ・スープ 300g 分包タイプ
これ⇧に、更に
このような⇩ペプチドを足してもいいですね。
おさかな コラーゲン 微顆粒 160g(フィッシュコラーゲンペプチド100%)
ここで忘れてはいけないのが、
3食の食事をおろそかにしない事です。
食事適当でアミノ酸やペプチドだけを飲むのでなく
ある程度タンパク意識の毎食に、追加をして下さいね。
さぁ、このような粘膜を強くするケアを
最低2週間~1ヶ月ほどやってから
ピロリ除菌に望みたいですね。
弱すぎ…な自信がある方は
倍くらい準備期間とってからでも良いと思います。
ピロリの除菌期間中~後も、このケアを続けることで
粘膜のダメージを防げますので継続してみてください。
不調なく除菌して健全な胃をゲット
対策や内容が非常に長くなってしまいましたが(汗
実際に、ピロリの除菌でヘロヘロになってすごく辛かった・・・
という方がいらっしゃるので
少しでも参考になればと思っております。
体調を上げるためにしている事で
逆にダメージを沢山受けてしまうと、その後の体調やメンタルにも関わります。
是非、いつもは準備なんてしないよ!って方も
粘膜弱い傾向が当てはまっていれば、準備をしてやってみて下さいませ~。
忘れた頃に通知がくる笑
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