ぶーんという低音にむちゃくちゃ悩まされました、
キミエです。
音が気になる
家族曰く私は昔から音に敏感だそうで、人のいびきなんか耐えられない。
寝てても割と小さい音で起きやすかったり、咀嚼のクチャラーとかも耐え難い感じの、神経質なタイプらしい。
自分ではそれが気になるのが普通なのに、他の家族は全然気にならないわって感じみたいなので、
人よりだいぶ気になる方みたい。
で、体調を崩して、症状がすごく酷くなってから、その音の気になり具合も酷くなった。
冷蔵庫のぶーんという音と、
住んでるトコが工場が多い為か、工場まで結構離れてるのに操業音が重なったブーン!という低音が
日によって、すごく気になるというのに悩まされてしまった。
「こんなにブーン!っていう低音がしてるのに、
なんでみんなスヤスヤ寝れられるの⁈(o_o)
なんで⁈ なんで⁈⁈」
って、恐怖を覚えた記憶…。
まさに↓図のように、怖いし孤独を感じるしで、もう軽くウツ笑
1番しんどかったのは工場の操業音で、夜中や朝方に
「音の出所をたどって突き詰めてやる!」
くらい不眠と恐怖でイラついて、あまりに聞こえるもんだから、工場近くの交番で警察官に
「めちゃくちゃブーンて音がしますよね⁈」
って朝方に音具合を尋ねたりしたこともあった…恥
(今考えたら、不眠と夜間低血糖でアドレナリン出て余計気になってたんだなぁって思う)
今回は、この音敏感についての体験談と、回復までやった対策について
問い合わせがあったので、シェアしてみる。
どう対処したか
まずは、その音が気にならないようにするために、違う音でカバーした。
イヤホンをして音楽や動画を流して音で音を消す感じ。
でも曲間のシーンとする時にはちょっとブーンがまた気になったりして、
100%とはいえないけど随分効果あった。
(完全に低音を忘れられてないから、やめときゃいいのに低音を探しに行っちゃってる感もあった)
その後すぐに、もっと田舎の方に療養に行ったので、操業音とはオサラバになったけど、
「みんなは大丈夫なのに、
私だけ気になるのは私の何かがおかしいんだ。。。(体調もヤバかったので体調由来だろな)
そこを変えないと、音を避けたり逃げ回ってても、またなる。
体調が悪くなかった時は聴こえてなかったし…」
と思っていたので、
音への対処じゃなく、
みんなと同じ音が気にならないレベルまで、根本から体調を回復させるべく
療養しながら、栄養療法を自分なりにやっていくことにした。
根本へのアプローチ
自分なりにやった栄養療法はこれら。
・自炊の食事
・添加物取らない
・毎食たんぱく質意識
・消化補助
・カンジダや悪性菌のバイオフィルム除去
・お腹が張る食材の見極め、張らない食事をする
・ビタミンミネラルサプリ
・朝晩の散歩やストレッチ
・エプソム浴やマグネシウムスプレーでMg補給
・にがりや良いお塩使ってMg補給
・便通改善
・無理しない など。
要は、腸内環境改善、クリーンな食事、栄養素を補う、ゆったり過ごす。
で、半年ほど上記を実践しながら、田舎療養から家に帰ったらブーンという音は気にならなくなった。
ので、どれが一番効きめ感じたかと言われたらコレだとは言いにくいけど、
体を良くする事をしてたら、音も気にならなくなったと言えるかなと。
(ほんと、栄養療法と出会えてたからたまたま効くことできて良かったけど、
知らなかったらどうなってたかわからない。笑)
栄養素と音敏感
分子栄養のことを勉強してて、
この音敏感に繋がってるんじゃないかと思うメカニズムや関係性があったので、書いてみる。
音敏感に関しては、以下2つの事が関係してるのではないかと思う。(現状知ってる範囲)
1つ目は、脳のNMDA受容体の興奮性
2つ目は、GAD酵素の補酵素B6不足
① NMDA受容体について
1つ目の、脳のNMDA受容体というのは、興奮性と関係がある受容体。
よく言われるのは食品添加物のグルタミン酸ナトリウム(旨味のアミノ酸調味料)が
体によくないっていう理由と関わる受容体。
グルタミン酸は脳のNMDA受容体に作用して興奮させる作用があるので、
食事から沢山摂取すると、脳が興奮しやすくなってしまう、という流れ。
ここで、分子栄養学的に踏み込むと、
マグネシウム(Mg)が不足してもNMDA受容体が興奮しやすくなるそう。
Mgが不足してる場合、カルシウムパラドックスで血中や脳でカルシウム(Ca)が多くなり、
CaはNMDA受容体を興奮させる方向なので抑制のMgが必要って訳。
あと、Mgと同じく、亜鉛Znも抑制系だそうなので、亜鉛不足も考えられる。
さらに、マグネシウムや亜鉛はミネラルなので、ミネラルが不足してるということは、
ミネラル吸収をする胃腸がうまく機能してないという事に繋がる。
なので、NMDA受容体の興奮性を抑える為には、
⚫︎グルタミン酸含有などの添加物を避ける
⚫︎マグネシウムを意識して補給する
⚫︎胃を整え、腸内環境を良くする
が必要になってくる。
添加物を避けることは、腸にとっても良いから一石二鳥。
② GAD酵素について
GAD酵素(グルタミン酸脱水素酵素)は、体内でこんな変換をやってくれる酵素。
グルタミン ⇨ グルタミン酸 ⇨ (GAD&B6補酵素) ⇨ GABA
GADの働きに、補酵素としてビタミンB6が必要。
不足すると、グルタミン酸をGABAに変換できないからグルタミン酸が溜まってしまう、ってことが起きる。
GABAが脳の落ち着きや、必要な音の聞き分けにとても重要で、
GABAが不足すると興奮性が高まったり、
音の聞き分けができなく(不必要な音も拾うようになってしまう)なってしまうそう。
GADについては以前の記事中にも書いたので、こちらも参考にどうぞ。
NMDAとGADの関係性
B6不足でグルタミン酸がGABAに出来ず、GABA不足で脳の落ち着き低下、
溜まったグルタミン酸は脳のNMDA受容体を興奮させるから悪循環になってるんだろな、
という感じがしている。
ビタミンB6は食事からも得られるけど、食べたものを消化する力がなければ意味がない。
また、食事からだけでなく、
腸内細菌もB6を作ってくれるので、B6不足ならやはり腸内環境を整えることは必須。
GAD酵素は遺伝子スニップも関わっているけれど、
腸内環境や食事からのB6やサプリからのB6が多ければそこもカバーできるのが栄養素のスゴイところ。
NNDA受容体とGAD酵素に共通すること
どちらも、消化する胃腸の能力サポート & 強化、腸内環境改善が大切かなと思う。
これらをやるとMgもB6もあらかたは足りてくるんではないかなーと。
だけど、それ待ってる間もしんどいから…整うまではサプリに頼って効率化するのは良いと思う。
NMDA受容体の興奮性がどのくらいで収まるかは分からないけれど、
B6の血中濃度は速やかに上がるので、B6(で作るGABA)は早く助けてくれるのではないかなと。
でも、たくさんB6飲みすぎると、体内に炎症がある場合に不具合がでたりするかもなので、
合う量を探る必要はあるので注意。
漢方を使うなら、抑肝散がオススメ。
アドレナリンやノルアドレナリンの代謝を助けてくれるので、興奮を鎮めてくれる。
アドレナリンの代謝にもB6が必要なので、ここにB6を使わずに済めばGADに回るB6が確保できるかもしれない。
より胃腸に優しい抑肝散加陳皮半夏はおすすめ。
しっかり体調や胃腸を整えることが、まさか音敏感まで改善するとは思っていなかったけど、
メカニズムを知っていくと、ほんと腸って大事だとよくよく思う。
私もまだ、たまーに音が気になってビクっとあの時の恐怖がよぎるから、
まだまだ良くなる余地があるし(ポジティブ笑)、腸を整えることは継続していくっ!
誰かの参考になれば嬉しいー。
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