ミネラルって何かご存知でしょうか?
キミエ(分子栄養学カウンセラー)です。
ミネラルって?
栄養を勉強すると、ビタミンの他にミネラルも大事って聞くと思います。
ですがミネラルって一体なんなのか、どう重要なのか、栄養をあまり知らない方はご存知ないと思います。
今日もある方とお話ししていて、ミネラルのマグネシウムが不足しているかもですね〜と言うと
「ミネラルとマグネシウムって別物ですか?」
という質問があって、なるほど、と思いミネラル自体の存在について一度シェアしておきたいと思いました。
ミネラルは必須ミネラルである
ビタミンが大事なのは知っているけど、ミネラルについては知らなかったという方も多いはずです。(実際私がそうだった)
ミネラルは身体に必ず必要な物質、必須ミネラルです。なので、ミネラルが不足すると様々な不調が起きてしまいます。
多量ミネラルと微量ミネラル
ミネラルは、大きなくくりとして2種類あります。
多量ミネラルと、微量ミネラルです。
名前が表す通り、体内に多量にたくさん存在しているか、少量とても微量に存在しているかで分けられます。
多量ミネラル
多量ミネラルは以下の 5つです。
ナトリウム(Na)
カリウム(K)
カルシウム(Ca)
マグネシウム(Mg)
リン(P)
塩の成分であるナトリウムやカリウムもミネラルなんです。しかも、多量ミネラルなので、たくさん必要なんです。
今回から、それぞれの多量ミネラルについてシェアしていこうと思います。まずはナトリウムとカリウムです。
ナトリウム(Na)
ナトリウムは元素記号Naで表されます。
約50%は細胞の外の液中に、40%は骨格に存在し、細胞の中にはわずかに存在します。
体に対する役割としては、細胞の浸透圧をコントロールすることで体内の水分調整、体のpH調整に関係しています。
多く含まれている食品は、なんと言ってもお塩ですね。なので、塩を多く使った食品に含まれます。梅干し、醤油などですね。
塩分をたくさん取るとナトリウム濃度が高くなります。
体はホメオスタシスという、体の中を一定の状態に保とうとする機能がありますので、体の水分調整に関係しているナトリウムが多くなると、水分を欲してナトリウム濃度を薄めようとし、体内の水分量が上がります。
水分量が上がると、血液を送るポンプの力が余計に必要になります。これが塩辛いものを食べて喉が渇き、浮腫んだり、血圧が上がる機序です。
そのため、よく減塩 減塩と叫ばれたりしますが、ナトリウムは多量ミネラルですし、胆汁、膵液、腸液などの材料でもあります。十分量がないとこれらの機能や分泌量が保てませんのでご注意を。
カリウム(K)
カリウムは元素記号Kで表されます。
カリウムは大人の体に約200g程含まれており、ほとんどが細胞内に存在していて、細胞の外液に多いナトリウムと相互に作用しています。
ナトリウムと対になる多量ミネラルと思っていただけるとOKです。
体に対する役割としては、ナトリウムと同じく水分調整をしたり、pH調整、神経刺激の伝達、心臓を含む筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応にも関係しています。
多く含まれている食品は、バナナやきゅうり、あとはフレッシュな新鮮食品です。
ナトリウムを多く摂ると水分を欲し浮腫みやすくなりますが、カリウムは逆で、カリウムを多く取ると水分排泄を促します。これは腎臓での水分調節機能にカリウムとナトリウムのバランスが関わっているためです。
カリウムは腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制して、尿中への排泄を促進するため、体の水分量や血圧を下げる効果があるのです。
なので、塩辛いものを食べて浮腫んだり、血圧が高くなったら、薬をのむよりカリウムが多いものを食べる方がナチュラルでな対処になります。
カリウム欠乏の主な症状は、脱力感、筋力低下、食欲不振、筋肉の麻痺などです。基本的に腎臓が健康であれば過剰症はありません。
対のナトリウムとカリウムとエネルギー(ATP)
人体は60%が水分でできています。
細胞の外に多いナトリウム、細胞の中に多いカリウム、これらのバランスで体の60%の水分調整が保たれています。そりゃたくさん必要ですよね。
この細胞内外の水分調整は、ナトリウム-カリウムポンプというものによって維持されます。
このポンプを使うのにはATP(エネルギー)が必要ですので、体にエネルギーが十分ないと水分調節がうまくいかなくってしまいます。
このブログを読まれている低血糖や低中性脂肪、エネルギー不足の方は、ナトリウムーカリウムミネラルのバランス異常から、水分調節ができにくく浮腫みや、湿気や低気圧に弱い気象病にもなりやすいことを知っておくと良いですね。
ミネラルのナトリウムとカリウムについていかがでしたでしょうか?
このように、何気なく摂っているナトリウムやカリウムですが、体に必須でとても大事な機能があります。
次回は、同じ多量ミネラルのマグネシウムとカルシウムについて、シェアしたいと思います。
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