サプリの量をちゃんと知りたい、
キミエ(分子栄養学カウンセラー)です。
サプリの成分量を理解しよう
自分でサプリメントを買ったり、
相談者さんのサプリを見せてもらっていると
サプリ中に入っている
栄養素の量=成分量(配合量、含有量)を確認することが多いです。
その時、成分量の欄に
「1000 IU」や
「15 mg」「125 mcg」「125 μg」など
いろいろな単位が書いてあります。
私は前職の経験から
単位に慣れているので良いのですが、
なじみの無い方も多いと思います。
そこで今回は、
サプリ成分量の単位についてと、
ビタミンDやAやEは
単位を変換するときに係数が必要ということを
シェアしたいと思います。
重量の単位 g (グラム)
基本的にサプリメントに含まれる成分の単位は、
重量(g)で表されます。
重量(g)は
ビタミンC、B、ミネラル類、アミノ酸や
その他ハーブ類などに含まれる成分の表記に
使われます。
よく表示してある重量単位の一覧と
その互換性がこちら。
iHerbのサプリだと
μg(マイクログラム) は
mcg と表記してあることが多いですね。
mcgはマイクロの名の通り、
普通の人が天秤で測れないくらいの
すごく少ない量というイメージでOK。
mgについては
例えば、ビタミンCは
1000mgや 500mg 含まれているものがほとんどです。
1mg の1000倍! なので、人体にはすごく沢山のビタミンCが必要だということが分かります。
ビタミンB群では
B1やB2、B3(ナイアシン)、B6、パントテン酸はmgですが
葉酸やB12はmcgなので、
mg表記のものは桁が違うくらい量が必要だということですね。
逆に言えばごく少量のmcgである葉酸やB12は、
摂取量に気を配ったほうがよいかもしれません。
(ごく少量なのに
不足している人が非常に多いですが汗)
効力の国際単位 IU (アイユー)
ビタミンDやAなどは「 IU 」という単位で表記してある事が多いです。
この IU(アイユー)で表す単位は
国際単位(International Unit)といい、脂溶性ビタミンやホルモン、酵素、薬物などの活性を示す単位です。
一定の生物学的効果を発揮できる量が国際的な同意の上、物質ごとに決められています。
アメリカなどでは、
脂溶性ビタミン(ビタミンD,A,E,K)の
IU表示が決められていますが
日本は重量gで表示することになっています。
そのため、脂溶性ビタミンサプリは
日本製だとμg、
iHerbなどで買える米国製サプリではIUと書いてあります。
g と IU の単位変換
海外製を使っていて、
日本製のものに変えて同じくらいの量を飲もうと
思ったら、単純に数字だけでは比較できないので単位に気をつけないといけません。
これがちょっとややこしい所ですね。
し か も !!
IU→μgへの単位変換をするときに
それぞれの脂溶性ビタミンで使う変換係数が異なるのです!
さらにややこしいですね~。
でも大丈夫、
換算の仕方を見ながら計算するだけでOKです。
換算係数をまとめた表がこちら。
IU→μg μg→IU どちらも可能です。
※ ビタミンEの変換係数アップデート済
参考:「ビタミンE」(「健康食品」の安全性・有効性情報)
例をあげてみましょう。
日本製のビタミンDサプリはμg。
これをIUに換算します。
少し見にくいですが100.0μgと書いてあるので
「 100μg × 40 = 4000 IU 」
4000 IU 相当のビタミンD効力という事です。
最近では日本以外も、IUから重量単位gで示すことが主流になってきているようです。
脂溶性ビタミンはIU表記のほうが
なじみがあって効力がパッとわかりやすいので
IUのままがいいなと個人的には思います。笑
ビタミンE、ビタミンAは種類に注意
あと、ビタミンE と Aについては
同じ栄養素のくくりだけれど
分子構造が違う複数の物質が存在しているので、細かく見ると係数や単位が変わってきます。
ビタミンEの天然型 or 合成型、
ビタミンAのレチノールとβカロテンですね。
今回は省きますが、また今度、例をだしてシェアしたいと思います。
成分量の確認はとても大事!
どのくらい成分が入っているか分からない、把握せずにサプリを飲んでらっしゃる方も多い印象です。
水溶性ビタミンの C や B は
多く摂ってもおしっことして体の外に流れていくのですが、脂溶性ビタミンのA,D,E,Kは身体に貯蔵、蓄積するので重大な過剰症になることもあります。
換算、ちょっとわかんないな~って方は、
栄養クリニックや分子栄養カウンセラーなどの
専門家と一緒に確認しておくと安心ですね。
位の違いをしっかり確認して、量を把握し、安全で楽しいサプリメントライフを送って頂ければと思います。
コメント