個別カウンセリング詳細や申し込みはこちら click

放射線治療の副作用対策にオススメなビタミンとは?

当ページのリンクには広告が含まれています


ケロイドの放射線治療を受けることになりました、
キミエ(分子栄養学カウンセラー)です。

目次

耳のピアスケロイド


高校生の頃、耳の軟骨にピアスを開けて以来、
ピアスケロイドに悩まされてきました。
そら豆大のケロイドが赤くモリっとくっついております。





ケロイド(肥厚性瘢痕:ひこうせいはんこん)
傷口が素早く治らず、炎症を起こし続けてしまうことで治癒反応が過剰になり肉芽が大きくなってしまう現象です。皮膚の色素量の多い黒人やアレルギーがある方がなりやすいそうです。



耳は体のなかでもケロイドになりやすい部位だそうで、定期的にステロイド局部注射を打ってコントロールしていました。それでもだんだんと大きくなってしまい、過去2回ケロイドの量を減らす減量手術をしました。(この注射と手術、痛いんですわ…)


前回手術から8年、また肥大してきて流石に目立つので、再度手術を受けることにしました。



ケロイドは再発しやすく、私も何度も再発しているので、次は再発したくない。



そこで再発を防ぐ治療として放射線(電子線)をあてる方法があるとのことで、最後の手段として受けてみることに。



ですが、放射線治療って副作用も聞きますし、何か栄養で対策ができないかなと考え。今回は放射線治療を受ける上で、栄養的な副作用対策について調べたことをシェアしたいと思います。

放射線治療とケロイド


治療を受ける上で、放射線治療がなぜケロイドに効くのか、知っておきたいですよね。


ですがケロイドに対する効果のメカニズムは実際のところ不明だそう
経緯として50〜60年ほど前に放射線治療の研究が広まっていた頃、いろんな疾患に対して放射線が試されていたようで、その時にケロイドへの効果が判明し、以降、治療に適用されてきたそうです。

放射線は細胞の核に作用しDNAを分断させることで細胞を殺します。この作用があるため癌など細胞が増殖する疾患に使われます。


同じ原理で放射線がケロイドの過剰な肉芽細胞の増殖を抑えてくれるのだと考えられています。

放射線治療と副作用


放射線治療の副作用は個人差が大きく、照射部位でも変わってきますが、私のピアスケロイドの場合、耳の患部周辺4cmほどに照射される予定。耳なので必然的に脳にも少し照射の影響があるとのこと。


まず考えられる副作用は、4cm四方という小さい面積の照射でも血液中の白血球低下(免疫低下)、発疹乾燥などの皮膚炎(粘膜の場合は粘膜炎)や脱毛が起こる可能性が高く、これらは急性反応で、数週間〜数ヶ月で収まるそうです。
膠原病などを患っているとその後、皮膚炎や乾燥が収まらないこともあるようです。

副作用に対してできる栄養対策


放射線治療の副作用に対して分子栄養学的に何か栄養で対策できないものか調べたところ、いくつかの論文で「ビタミンE」が効果的とあったので紹介します。

Pentoxifylline and vitamin E reduce the severity of radiotherapy-induced oral mucositis and dysphagia in head and neck cancer patients: a randomized, controlled study
”ペントキシフィリンとビタミンEは咽頭部がん患者の急性放射線療法誘発性口腔粘膜炎および嚥下障害の重症度と期間を減少しました。”

Pentoxifylline and vitamin E for treatment or prevention of radiation-induced fibrosis in patients with breast cancer
乳がんに対する放射線治療後の放射線誘発性副作用をペントキシフィリン+ビタミンE 100㎎1日3回の組み合わせで大幅に肩の外転が改善し、安全で予防に使用可能。


どちらも抗炎症作用のある薬+ビタミンEの組み合わせですが、予後の粘膜や繊維化に対して副作用を軽減したり予防する効果があったそう。

また。水溶性ビタミンE配糖体は放射線防護効果が見られ、造血組織の損傷を守ってくれる研究結果も。水溶性ビタミンE配糖体(TMG)の放射線防護効果に関する検討

ビタミンEの抗酸化力


ビタミンEは抗酸化力に優れており、脂溶性ビタミンとして細胞膜の中に存在し、細胞膜の抗酸化を担っています


抗酸化力を発揮し酸化してしまったビタミンEは、ビタミンCやコエンザイムQ10により即座に還元され、抗酸化力を回復させてもらうほど、ビタミンEの抗酸化力は大事。


放射線治療を受けると、身体でフリーラジカルと呼ばれる活性酸素が発生します。これが身体を錆びさせるモトなのですが、ビタミンEが細胞膜に十分あると細胞で発生したフリーラジカルを素早く除去できるので、放射線の影響を少なくしてくれると考えられます。


ビタミンCやCoQ10ではなく、ビタミンEなのは、細胞膜で抗酸化というのが関係しているのかもしれません。


また、赤血球などの血液細胞も細胞膜で覆われていますので、放射線による赤血球、白血球の急激な変化を防ぐことにも一役あるのかもしれません。



ピアスケロイドの治療で耳に放射線があたると、少し脳にもかかってしまいます。脂質が80%である脳や脳神経の健康にも重要な脂溶性ビタミンE。脳で抗酸化力を発揮して守ってくれるかなという淡い期待も。

放射線治療にビタミンE 盛ってみる


というわけで、明日12/1にピアスケロイド手術、その翌日から放射線治療なので、副作用対策にビタミンEを通常より多くして臨んでみたいと思います。論文にあった1日3回でやってみようかと。



フリーラジカルによって腫瘍が殺傷されるのに、抗酸化サプリメントが逆に放射線治療の効果を阻害するのでは?
という意見もあるそうですが、微量元素やビタミンなどを摂った群では活性酸素分解作用が、放射線治療の効果には影響を与えず副作用軽減や健常組織の保護に役立っていたようなので、ケロイドくらいの放射線治療では邪魔をすることはなさそうかなと。
微量栄養素による化学放射線療法の粘膜炎予防効果の検討


ちなみに、ケロイド自体の予防についててはビタミンEでなくDも大事です。ケロイドの重症化と血中のビタミンD濃度が関係している論文がたくさん。分子栄養学まごめ先生のブログ → ケロイド体質とビタミンD
アレルギーがあるとケロイドにもなりやすいことから、予防にはビタミンDが大事ですね。



今回調べた結果、放射線治療の副作用対策するうえではビタミンEかなと。なかなか放射線治療する機会はないので(ない方が良いんですが笑)、変化を観察していきたいなと思います。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次